イーサネットのフレーム構成


【フレームとは】

イーサネットでは転送単位となるパケットのことをフレームと呼んでいます。
従って、すべてのデータがこのフレームの中に納められて転送されます。

【イーサネットのフレーム】

イーサネット上を転送されるフレームは下図のフォーマットの様にカプセル化
されて運ばれますので、左端の基本フレームの中味であるデータ部は、
ブラックボックスとして転送されることになります。
プリアンブルの部分は、ENC28J60が送信時には追加し、受信時にはフィルタ
リングして削除します。




もう少しイーサネットフレームの中味の詳細をあらわすと下図のようになります。
TCP/IPプロトコルの場合には、図のようにIPフレームかARPフレームの2種類の
プロトコルが運ばれていることになります。




CRCチェックコードは誤りチェック用の冗長ワードですが、このチェック機能は
ENC28J60イーサネットコントローラのハードウェアに内蔵されており、送信時には
自動的に計算して付与され、受信時には自動計算されチェックされます。

またイーサネットフレームは最小サイズが60バイトとなっており、それ以下
の場合には無視されてしまいますので、60バイトに満たない場合には、
自動的に00Hをパディングデータとして必要な数だけ追加して送信します。

【MACアドレス】

 上記のようにイーサネットフレームで宛先や発信元のステーションの区別用アドレス
として用いられている「MACアドレス」は「Media Access Control address」の略で、
物理レベルのアドレスで、イーサネットインターフェースボード毎に付けられています。

「イーサネット・アドレス」、「物理アドレス」、「ハードウェア・アドレス」などとも呼ばれて
います。

 MACアドレスは、1つのステーション(マシン)が複数のイーサネット・インターフェイス
を持つ場合は、それぞれのインターフェイスごとに異なるMACアドレスが割り当てられ
ています。

 このMACアドレスは、48bit長として定義されていて、「12:34:56:78:9A:BC」または
「12-34-56-78-9A-BC」というふうに、各オクテットを「:(コロン)」または「-(ハイフン)」で
区切った16進数で表記するのが一般的です。

またMACアドレスには特殊アドレスがあります。
 
 ブロードキャストアドレス = FF - FF - FF - FF - FF - FF

 このすべてのビットが「1」のアドレスは特別なアドレスで、このアドレスは全ての
ステーションが受信し処理することになっています。



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