(4)データ型


MPLAB XCコンパイラで定義されているデータ型について説明します。


A) 定数の型
 定数を記述する際のフォーマットは下記となっています。
数値形式 記述形式 備考 
2進数 0b10010000  ビット数はデータ型に合わせる必要がある
8進数 0765  
10進数 1289  
16進数 0x2F  0x1FA9  桁数はデータ型に合わせる必要がある

B) 変数の型
@ 基本データ型
 基本データ型には下表のような種類があります。これにさらに修飾が付加
 されて変数の型として使われます。
 修飾が無い場合はsignedとして符号付で扱われます。ただしchar型はunsigned
 として符号なしとして扱われます。
種別 型記号 意味内容
整数  bit 1ビット
int 、 short 16ビット整数値
short long 24ビット整数値 (非標準の型)
long 32ビット整数値
long long 32ビット整数値 
文字型 char 8ビット文字または、整数
実数型  float 32ビットまたは24ビット浮動少数
 24/32ビットは設定で変更可能
double
long double doubleと同じ扱い 
型なし void 値が必要なし

A 変数型の修飾
  上記の基本の型に対し、それぞれに下記のような修飾ができます。
修飾子 意味内容
auto 実行中のブロック内でのみ存在するローカル変数とする
const 変更されない定数であることを指定する(ROM領域に確保される)
volatile 変更され値は保たれないことを指定する
 (割り込み処理とメイン処理両方で使うような場合)
persistent 初期スタートで変更されないように指定する
near コモン領域に確保する
signed 符号付変数であることを指定
static 関数の外にあるときは、現在ファイル中でのみ有効であることを示し
関数内にあるときは、その関数内でのみ有効であることを示す
unsigned 符号なし変数であることを指定