WinBoardのモジュール作成方法1


【モジュール作成手順】

Graphical Module Editorによって、WinBoardの自分専用ライブラリに
Module(モジュール)を追加するには、下記手順で行います。

  (1) Pad Stack Libraryを作成する
       ↓
  (2) Moduleの基本Padを配置する
       ↓
  (3) Moduleの外形図を作成する
       ↓
  (4) Moduleの属性を設定する
    (Book Mark、Grip Point、Mouting Holeなど)
       ↓
  (5) Part Reference(部品記号)を配置する
       ↓
  (6) Part Value(部品名称)を配置する
       ↓
  (7) Save Module でライブラリに保存する



【モジュール作成手順詳細】


A) Pad Stack Libraryの作成

まず、モジュールを追加する際に必要なPad Stack Library の詳細な
作成手順を説明します。


(1) 新規にModule Library と Pad Stackを作成する
  File → Module Edit → New Moduleを選択すると、下記 Define Module
  のダイアログが表示されます。ここで、新たなライブラリを作成します。
  この前に、前ページで行った、File Location のSetUpは済ませておき
  ます。


 

まず、仮に16ピンのDIP ICのモジュールを作成します。
上図で、
  ・Dual In Line を選択(IC以外の時はこれを選択して修正する)
  ・Number of Pads に16を入力
  ・U=100、Y=300を入力
そして、Pad Stackをクリックすると、Pad Library作成が開始されます。

(2) Pad Stackの設定
  ここで表示される下記の Library Pad Stackで新しくPadを作成します。




・Libraryにモジュールライブラリの名前を入力します。新規の場合にも
 入力し、.libも忘れずに入力します。(例では test.lib)
・Library Pad Stack Listの上側の欄に新規Padの名称を入力します。
 (例では、testpad)
・Throughを選択(スルーホール基板の時、表面実装の時にはSmdを選択)
・Drill(ドリル穴径)を入力
  (25で0.5φ、28で0.7φ、43で1.0φが目安)
  後から変更したときは、Stack内のEditで反映されます。
・StackのNewをクリックすると、List Boxの中に登録される。

・ShapeのThroughで、TopとBottomをチェック(両面基板)
・WidthとHeightを設定
  (Width=50、Height=80が片面基板では丈夫で使い易い)
・Shape内のAddをクリックすると、左側のStack欄に描画される。
・Oval(楕円)かRect(四角)を指定します。
・OrientationとOffsetは、0のままでOK
・これで良いことを確認したら、Placeをクリックすると、前のDefine Module
 画面に戻る。

・既存のPadを削除するときは、Stack欄でListから選択して Delとすれば
 削除されます。



B) モジュールの作成手順

(1) モジュールの生成
  Define ModuleでOKをクリックすれば、モジュールの原型が出来あがり、
  WnBoardのWork画面に移るので、そこでクリックすれば、モジュールが
  張りつけられます。

(2) モジュールの保存
   File → Save Module とすると、PART_VALとPART_REFの配置を要求
  されますので、各々適当な位置に配置します。内容はダイアログそのまま
  で大丈夫です。 この2つを配置完了した状態が下図のような状態です。



  この状態で再度 File → Save Moduleで保存するとやっと保存可能になり、
  下図のようなダイアログで、保存場所とモジュール名を指定します。
  
  しかし、このライブラリ名が新規の時には、Createして良いかどうかの
  確認ダイアログが表示されますので、「はい」とすると、ライブラリの生成と
  モジュールの登録が同時に実行されます。






ここで「はい」とすれば、新しいライブラリとモジュールが生成される。




C) モジュールの詳細設定

(1) モジュールの確認
 登録されたかどうか確認するために、一度現在のファイルを閉じてから
 File → Module Edit → Load Moduleとすれば、下図のようなダイアログ
が表示されるので、test.libとtestpartが登録済みであることが確認
できます。




(2) モジュールの詳細内容設定
  上記ダイアログでLoadを実行して、モジュールをWorkへ呼び出します。
  そして下記のような、細部の設定をして行きます。

  ・Book Markの位置確認
    Book Markは旗印のことをいい、Rotationの時の中心となります。
    普通は1ピンのPadの中心に自動的に設定されています。

  ・Grip Pointの位置確認
    Grip Pointは十字マークのことを言い、モジュール選択するときの
    目安となります。通常は1ピンか真中に配置します。

   これらの位置を移動するときには、一度、CTLキーを押しながらマウスで
  クリックすると、選択されますので、再度マウスでドラッグします。

(3) 外形の描画(Track、OutLine、Edge)
  モジュールに外形を描き加えます。Work Areaにあるモジュールで、
  Place → Route とすると、下記ダイアログが表示されるので、ここから
  LineやArcを使って外形図を追加します。




  下図が外形図を追加し、配置を見直したモジュールの図です。
  ここで再度Save Moduleを実行し上書きすれば、もとのモジュールが
  更新されます。


 
 

以上で、グラフィックツールを使ったモジュール作成は完了です。


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