汎用ユニットBの組み立て方


【手順】

 まず組み立てに必要なプリント基板は下図のようになっています。
このプリント基板は、インフロー社さんのホームページから依頼して入手できます。
この基板に各部品をはんだ付けして取り付けた後、この基板単体の4隅にゴム足
を付けて自立できるようにして完成させます。



各部品の組み立ては回路図の部品記号と部品表の番号をもとに、基板のシルク
印刷の部品に合わせて実装していきます。

 大部分はんだ付けですが、グランドパターンへのはんだ付けが熱の伝わりが良い
ので、小型のはんだこてではなかなかはんだがのらず、やり難いかも知れませんが
しばらくこてをあてて十分熱してはんだを馴染ませて下さい。
はんだ付けしたあと、リード線を切断してから、もう一度こてをあてて、はんだを
溶かし直すと確実できれいなはんだ付けになると思います。

【ICソケットの実装】

まず最初に、回路図に現れない、ICソケットを実装します。DIL型のICは全てICソケット
を使って実装しています。まずソケットの向きを間違えないように、1ピン側の凹みを
シルク印刷の凹み側に合わせて挿入します。そして仮に両端の2ピンだけはんだ付け
して固定します。残りのピンのはんだ付けは最後にまとめて行います。
こうすれば、万一途中で実装が間違っていることに気が付いても、簡単に取り外せる
からです。
ICソケットは寸部で5個あります。

【PIC周りとアナログ入力部】

 PIC本体の周りは、セラミック振動子と発光ダイオードの取り付けです。
セラミック振動子は向きがありませんから印刷が見えるようにして実装します。
発光ダイオードは5Φの大きさの時はぴったりと基板に差し込んでも大丈夫です。
3Φの時はちょっと浮かした方が取り付けやすいでしょう。
足の長い方が抵抗アレイ側になります。向きに注意して下さい。
抵抗アレイも黒い帯の印が付いている方が1ピン側ですので気をつけましょう。

 アナログ入力部のオペアンプ周りの組み立ては下図のようにします。
ここでは温度センサ用のジャンパであるJP1には、ジャンパ変更が簡単にできるように
2ピンのピンヘッダを実装しています。これにパソコンのマザーボードなどに使っている
ジャンパピンを使ってジャンパ変更をします。


ジャンパには2ピンヘッダを使用

C9の0.1μFを付け忘れてしまいました!!
追加して下さい・・・・・。

【7セグメントLED部】

7セグメント発光ダイオードは向きを間違えないように実装して下さい。小数点の
マークが目印になります。小数点位置が同じになるように差し込んで下さい。
トランジスタの実装は向きに注意して、シルク印刷のとおりの向きで実装して下さい。
抵抗の本数が多いので互い違いの向きに実装すると楽です。



7セグメントLEDの向きに注意



【メモリとシリアルIF部】

外付けのEEPROM2個とRS232Cのレベル変換の部分です。ここはコンデンサが
たくさんあります。特に0.1μFのコンデンサはリード間隔が狭いので、リードを
フォームして狭くしてあるものを使うとやりやすいですね。
シリアル用のコネクタは大型の部品であることと、抜き差しが多いので、ねじか
はんだ付けで両端を固定します。どちらの方法で固定するかは入手したコネクタ
に依ります。







【電源部、MOS FET部】

電源部はDCジャックのツメのはんだ付けには、十分のはんだを溶かして丈夫に
取り付けてください。特に何回も抜き差ししますので取れやすいところです。

電解コンデンサ、3端子レギュレータ、ダイオード、MOS FETいずれも極性が
ありますので、極性に注意して実装して下さい。

ジャンパは今回使用したACアダプタは、芯がプラスですので平行のジャンパです。
直接抵抗のリード線などをジャンパ線としてはんだ付けしてしまいます。



極性に注意

【ゴム足】

組み立ての最後に4隅のゴム足をねじで固定します。
このゴム足を付けると基板を机などの上に置いたとき、裏面の配線を傷めませんし、
机に傷をつけることもありません。


DCジャックはたっぷりのはんだで
しっかり固定します。



【完成】

ICソケットやコネクタなど残っているピンの全てをはんだづけします。
こうやって全体の組み立てが完了したところです。


はんだづけのチェックのために
もう一度こてをあててはんだを溶かし
ながらチェックすると確実です。


【液晶表示器の組み立て】

今回使った液晶表示器は20文字×4行の大きな方です。
付属の14ピンのコネクタのソケット側を液晶表示器にはんだ付けします。
向きはありません。
 次にそのコネクタのピンヘッダ側に細めのビニール線を1本づつはんだ付け
します。線材の色を変えると間違いなく出来ます。これのはんだ付けは、ちょっと
面倒かもしれませんが丁寧にしましょう。

 輝度調整用の可変抵抗は、液晶表示器に直接はんだ付けしてしまいました。
これは実際の実装の仕方によって考えて下さい。
液晶表示器側の、DB0−DB3のグランド接続を忘れないようにして下さい。

 ケーブルの反対側を、基板側のコネクタに合うハウジングに接続します。
このときには圧着ピンを使いますが、圧着工具は通常は無いでしょうから、はんだ
付けで済ませます。ピンの端をラジオペンチで押しつぶしてケーブルの端を固定
してから半田を流し込みます。
 事前に線材には予備はんだをしておくことを忘れないようにすれば、直ぐはんだ
づけが出来ます。
(下記例ではR/W端子も配線しているので1本余分です。GND接続でOKです。)




【その他】

 その他に外部に接続するものとしては、電源のACアダプタと、シリアルケーブル
があります。
ACアダプタは最近スイッチング電源方式の良いものがありますので、それを
使いましょう。DC9V出力です。

 シリアルケーブルはパソコンのRS232C延長ケーブルと呼ばれている、9ピンの
オスとメスをストレートに接続したものを使います。





以上で全て完成です。




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