【概要】
C言語を使ったPICのプログラミング演習用のハードウェアで、
PIC16F873またはPIC16F876を使っており、色々な機能が試せるように、
周辺回路を追加した高機能ユニットです。
もちろんC言語だけでなく、アセンブラでのプログラミング演習用にも
使えます。
今回株式会社インフローさんのご好意で、この汎用ユニットB用の
プリント基板を格安で提供して頂けることになりました。
このページでは、この基板を使った汎用ユニットBの組み立て方を説明
しています。
【汎用ユニット用プリント基板の入手方法】
潟Cンフロー社さんのホームページ「P板.com」に具体的な入手方法の説明が
あります。 希望枚数が多い場合には、直接メールで問い合わせして下さい。
★★★ 「P板.com」のホームページはこちら ★★★
基板の外観は下記のようになっています。
拡大表示できます。
【全体構成】
汎用ユニットBの全体の構成は下図のようにPIC16F873/876を中心に、
・全体の電源5Vを供給する3端子レギュレータ回路
・クロックはセラミック振動子による20MHz
・デバッグなどに使える汎用の発光ダイオードが4個
・数字表示用の7セグメント発光ダイオードが2桁
・汎用ディジタル入出力が8ビット、液晶表示器の接続にも兼用
・汎用アナログ入力が2チャネル
1チャネルは基板実装の温度センサーと直接接続可能
・モータなどの高負荷制御用のMOS FET出力が2系統
CCPモジュールによるPWM出力可能出力が2系統
・シリアル通信が1系統
RS232Cインターフェースでパソコン等に直接接続可能
・外付けフラッシュメモリ2個をI2C通信で接続
最大32kバイト×2の外部メモリとして利用可能
という構成になっています。
【外部仕様】
この汎用ユニットBの外部仕様は下記のようになっています。
No 項 目 仕 様 概 要 備 考 1 PIC本体 PIC16F873またはPIC16F876
クロック:セラミック振動子 20MHz2 入力電源 内部で3端子レギュレータで安定化している。
外部入力としては
電圧:DC 8V〜12V
電流:最大150mA(セグメントLEDを使う場合)
最大60mA(セグメントLEDを使わない場合)セグメントLED
はダイナミック
点灯とする。3 シリアルインターフェース RS232Cインターフェース内蔵
通信速度 :最大74kbps程度
フロー制御のRTS、CTSは折り返しのみで制御なし4 アナログ入力 2チャネル使用可能
0チャネル :外部入力か内蔵温度センサいずれか
温度センサ:min 0℃ max 20〜150℃で調整可能
外部入力:min 0V max 0.5V〜1.5Vで調整可能
1チャネル :外部入力のみ
外部入力:min 0V max 0.5V〜1.5Vで調整可能チャネル0は
ジャンパで
切替
5 制御出力 MOS FETオープンドレイン出力 2系統
最大 DC24V 1A 程度まで制御可能
On/Offまたは、PWM出力可能
PWMは最大分解能10ビット 20kHzから
最大分解能7ビット 150kHz程度まで6 汎用入出力 8ポートの入出力(PORT Bに対応)
液晶表示器、その他を接続可能
(セグメントLEDとPORT B共用のためいずれか片方のみ使用可能)7 セグメントLED 2桁の7セグメント発光ダイオード
1セグメント当たり12mA 最大84mA/桁汎用入出力と
PORT B共用8 外付けフラッシュメモリ 8ピンのI2C接続のEEPROMが2個
24LC64または24LC256を2個まで必要な時
のみ実装9 汎用LED 4個の個別発光ダイオードをボード上に実装
【回路構成】
全体回路は下図のようになっています。
本回路構成で判るように、本の掲載の回路と下記部分が異なっています。
(1) 7セグメント発光ダイオードの変更
最近の主流のセグメント発光ダイオードに変更しました。そのため大きさと
実装向き、ピン配置が異なっています。
(2) 入力電源部の一部変更
ACアダプタを前提として、DCジャックとし、極性変更が出来るようジャンパ
を追加し、さらに保護用のダイオードを追加しました。
(3) バイパスコンデンサの追加
さらなる安定化のためにバイパスコンデンサを各所に追加しました。
(4) 部品記号、番号変更
インフロー社さんの標準に変更しました。
(5) 汎用ディジタル入出力、液晶表示器用のコネクタの向き変更
コネクタの統一のためです。液晶表示器のケーブル組立ての時注意。
上記回路図のPDFファイルをダウンロードできます。
★汎用ユニットB回路図(PDF)
【完成外観】
組立てが完成した外観は下記写真のようになっています。
真中にPIC16F873とセラミック振動子を配置し、右上にはRS232Cインター
フェースと外付けEEPROMメモリが2個、右下が電源とFETドライバ、
中央下が発光ダイオード、左下がアナログ入力部、左上がセグメント
発光ダイオードと液晶表示器用コネクタとなっています。
左中央に温度センサーのICがあります。
拡大できます。