PICのシリアルインターフェース


【PICのシリアル通信の種類】

PICにはシリアル通信と呼ばれるものがいくつかあります。それらを一覧にすると下記
のようになります。

モジュール名称 使い方 機能内容 特徴、用途
SSP
(Synchronous
        Serial Port)

MSSP
(Master Synchronous
      Serial Port)
SPI
(Serial Peripheral
     Interface)
8ビット同期通信 8ビットのシフトレジスタを
向かい合わせにしたような通信で
クロック信号と入出力データライン
の3本で通信し、互いに循環して送信と
受信が同時に行われます
I2C
(Inter-Integrated
    Circuit)
8ビット同期通信 クロックとデータ2本のラインにパーティ
ライン状に複数のデバイスを接続して
シリアル通信を行う。8ビット毎にACKを
返しながら多数バイトの連続通信が
可能
USART
(Universal Synchronous
  Asynchronous Receiver
    Transmitter)
全二重非同期通信 8ビットの非同期通信
RS232C規格通信
の適用できる
最も一般的な非同期(調歩同期)通信
に使う。PCとのインターフェースとして
一般的
半二重同期通信 8ビットの同期通信
クロックに同期して8ビットのデータの
送受信を行うのみで手順は何も無い
CAN
(Controller Area Network)
シリアルバス構成 複数のデバイスをバス
構成で接続して
双方向通信
OSI7層モデルに基づくプロトコルで
通信する。

この中でここで説明するのは、USARTとその使い方についてです。

【RS232Cシリアル通信】

ここでは、上記シリアル通信の中でも、パソコン等との接続に最も良く使われる
RS232Cインターフェースでの調歩同期通信について説明します。
この通信をPICで実現するためには、下記のように2通りの方法があります。

(1) 内蔵USARTが無い場合で、プログラムだけでシリアル通信を実現する。

(2) 内蔵USARTを使って、効率の良い通信を実現する方法

以下のページではこれらのそれぞれの方法の実際を解説して行きます。




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