VB.NetでのMSCommの使い方


  Visual Basic .Netには、何故かシリアル通信をサポートするMSCommコンポーネント
  が含まれていません。従って単独ではMSCommを使うことはできません。

  しかしMSCommコンポーネントはVisual Basic 6.0には内蔵されています。
  そこでVisual Basic 6.0とVisual Basic .Netを共存させてインストールすると、VB.Netでも
  ACTIVE-XコンポーネントとしてMSCommコンポーネントが使えるようになります。
  共存させるといっても難しいことではなく、両方インストールするだけです。

【MSCommを使えるようにする】

(1) Visual Basic .Netを起動する。
  通常に起動しますが、標準Windows Applicationを作成すると指定して、
  新しいプロジェクト作成で起動します。
  
(2) フォームを作成します。
  新しいプロジェクト作成で起動すれば自動的にフォーム編集Windowが
  開きます。

(3) ツールボックスにコンポーネントを追加する
  ツールボックスには標準ではMSCommコンポーネントは表示されていません。
  そこでツールボックスに追加します。まず下図のようにツールボックスタグを
  クリックして選択します。ここで右クリックすると下図のようなリストが表示
  されるので、この中の「ツールボックスのカスタマイズ」を選択します。
      



  上図のツールボックス上で右クリックして表示されるサブダイアログで
  「ツールボックスのカスタマイズ」を選択すると、追加可能なコンポーネントの
  一覧表が下図のような「COMコンポーネント」一覧表で表示されます。





  この中にある、「Microsoft Comm Control, version 6.0」にチェックを追加して
  OKとすれば、下図のようにツールボックス内に電話の記号のMSCommコン
  ポーネントが追加されます。
        















ここに電話記号のMSCommコンポーネント
が追加されている。

【MSCommを使う】

(4) フォームにMSCommコンポーネントを貼り付ける
  プロジェクトでMSCommコンポーネントを使うためには、上記で追加した
  MSCommコンポーネントを選択し、フォームの適当な場所を指定して
  貼り付けます。
  このコンポーネントは実行時には見えないコンポーネントなので
  場所はどこでも構いません。
  このとき、コンポーネントの名称が「AxMSComm1」となり、ACTIVE-X
  コンポーネントであることが明確に表されます。






(5) AxMSComm1のプロパティを設定
  通常はデフォルトのままで良いですが、受信バッファサイズやCOMポート
  番号など、特にあらかじめ設定しておきたい項目があれば設定しておきます。
  








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