MSCommを使えるようにする


  MSCommコンポーネントはVisual Basic4.0以降に内蔵されています。
  そこで例としてVisual Basic6.0で説明します。

【MSCommを使えるようにする】

(1) Visual Basicを起動する。
  通常に起動しますが、作成するプログラムの種類によって標準EXE
  かActiveXかを指定して新しいプロジェクト作成で起動します。
  ここの例題では標準EXEを作成するものとします。

(2) フォームを作成します。
  新しいプロジェクト作成で起動すれば自動的にフォーム編集Windowが
  開きます。開かない場合にはプロジェクトエクスプローラ内のフォーム
  をダブルクリックして開きます。

(3) ツールボックスでコンポーネントを追加する
  ツールボックスには標準ではMSCommコンポーネントは表示されていません。
  そこでツールボックスに追加します。
      
  まず上図のツールボックス上で右クリックして表示されるサブダイアログで
  「コンポーネント」を選択すると、追加可能なコンポーネントの一覧表
  が下図のような「コンポーネントダイアログ」で表示されます。
   
  この中にある、「Microsoft Comm Control 6.0」にチェックを追加して
  OKとすれば、下図のようにツールボックス内に電話の記号のMSComm
  コンポーネントが追加されます。
        

【MSCommを使う】

(4) フォームにMSCommコンポーネントを貼り付ける
  プロジェクトでMSCommコンポーネントを使うためには、上記で追加した
  MSCommコンポーネントを選択し、フォームの適当な場所を指定して
  貼り付けます。
  このコンポーネントは実行時には見えないコンポーネントなので
  場所はどこでも構いません。
  

(5) MSCommのプロパティを設定
  通常はデフォルトのままで良いですが、受信バッファサイズやCOMポート
  番号など、特にあらかじめ設定しておきたい項目があれば設定しておきます。
  

【フォームでコードを記述する】

(6) 他に必要なコンポーネントを貼り付けコードを記述する
  MSComm自身のコンポーネントにコードとして記述できるのは、
  「OnCommイベント」の処理だけです。
  他の通信に関するコードは、他のコンポーネントのコードの中に記述する
  ことになります。
  従ってコマンドボタンなど必要なコンポーネントを貼り付け、そのイベント
  の処理中に通信のコードを記述します。
  



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