スケジューラの構成

A)スケジューラの構成

【スケジューラとは?】

スケジューラとは、マルチタスクを実現するための基本の機能で
各タスクの現在状態によりタスクへ処理を分岐する機能が基本
機能です。

【スケジューラの機能】

・ 常時実行可能なタスクがあるかをチェックし、もし実行可能な
  タスクが無ければ「アイドルループ」として繰り返し同じ処理
  を実行する。

・ ACTIVEな実行待ちタスクがあればWAIT中かどうかを確認し、
  WAIT中で無ければタスク番号でジャンプテーブルをサーチして
  そのタスクに実行を移す。

・ WAIT中の時は、そのWAITの種類によりそれぞれの処理を行う。
  まずEVENT WAITの待ちの時には何もしない。
  RQST WAIT待ちの時はRQST相手が依然ACTIVE中かを判定し
  ACTIVEであれば何もせず、ACTIVEで無ければ、そのタスクを
  改めてACTIVEとしたあと、RQSTWAITをEVENT WAITに変更し
  て次に移る。

・ タスクに一度実行が移ると、EXITなどのマクロ命令が実行され
  ない限りスケジューラには戻らないので、そのタスクが終了する
  まで、他タスクを実行することが出来ない。 従って、ひとつの
  タスクの実行時間は余り長くしてはならない。

【スケジューラの処理フロー】

スケジューラの流れをフロー図で示すと下図となる。




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