入出力ピンの使い方


【PIC16F81xの入出力ピン】

PIC16F818/819の入出力ピンは、PIC16F84Aに比べ下記のように変更
されています。

(1) ポートAはデフォルトがアナログ入力
  電源投入時、リセット時には、ポートAのRA0からRA4はアナログ入力と
  なっています。
  従って、ディジタル入出力ピンとして使うときには、ADCON1レジスタで
  ディジタルモードに設定する必要があります。

(2) MCLRピンがポートAのRA5として使える
  コンフィギュレーションビットのMCLREビットを0に設定すると、MCLRピン
  をRA5ポートとして使うことができます。
  ただし、RA5は入力ピンとしてしか使えず、出力はできません。入力バッファ
  はシュミットトリガとなっています。
  この場合、MCLR機能そのものは、内部で電源にプルアップされます。
  
(3) クロック発振用のOSC2ピンがポートAのRA6として使える
  外付けで振動子を使わない場合には、OSC2ピンが空いた状態になるので
  それをRA6ピンとして汎用の入出力ピンとして使うことができます。
  この場合には、コンフィギュレーションビットのFOSC2:0ビットで適切な発振
  モードを指定する必要があります。

(4) クロック発振用のOSC1ピンがRA7として使える
  内部クロックを使う場合には、クロック発振用の端子OSC1も使用しません
  ので、これをポートAのRA7として汎用の入出力ピンとして使うことができます。

(5) ポートAのRA4はオープンドレインではない
  RA4ピンは84Aではオープンドレイン構成でしたが、PIC16F81xではトーテン
  ポール構成に変わっていますので、電流吐き出しも可能になりました。
  また入力側もシュミットトリガのバッファになっています。

(6) ポートBは内蔵モジュールの入出力と併用
  ポートBは内蔵のCCPモジュール、SPIモジュール用の入出力ピンとしても
  使いますので、汎用入出力ピンとして使うときには注意が必要です。

【ポートAの初期設定例】

デフォルトでアナログ入力になっているポートAを、ディジタル入出力として
使う場合の初期設定は下記のようにします。
下記には内部クロックモードのクロック周波数設定も含んでいます。








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