ニュースレター  Vol.05

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 「PICクラブ ニュースレター」   1998.3.31 Vol.05
      発行人 後閑 哲也
   ワンチップマイコンと電子工作の情報をお届けします。
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-------------------- PICクラブについて ----------------------
 本クラブは、Microchip社の小型ワンチップマイクロコンピュータの
「PICシリーズ」を中心にして、「手作り精神」をモットーにエレク
トロニクス工作に関するノウハウを交歓することを目的としています。
本クラブは会員制としていますが、入会の制限は何もありません。会員
には、本「ニュースレター」の無料配信サービス(不定期発行ですが)
とPIC講習会の割引特典などがあります。
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【PICニュース】(Microchip社の動向、新製品、講習会、展示会など)

  「PIC17C75Xというデバイス」

17C75Xはマイクロチップ社から発表された最新のチップです。しかも
16ビットマシンのハイエンドにあるチップでかなりの高機能のチップと
なっています。命令も58個に増えており、DSPを意識した積算命令や、
テーブルの扱いが楽になるようになっています。
メモリも8kBか16kBと大きく、クロックも33MHzまで対応しています。
主な特徴は下記のようになっています。
 ・メモリ空間は 64kBx16ビットまで外付けメモリアクセス可能
 ・I/Oは50ピンで機能豊富
    2個の高容量ピン 12V 60mAの直接ドライブ可能
    4個のキャプチャ入力
    3個のPWM出力
    4個のタイマー
    2個の独立したUSART
    12チャンネルの10ビットA/D
これぐらいのマイコンになると、プログラミングもアセンブラでは
一寸苦しくなりますね。Cの出番かも知れません。
また、マルチタスクをサポートするリアリタイムOSも欲しくなります。


【PIC工作アイデア】(PICに関するアイデア紹介)
 
 MPLABのバージョンアップが進んでいます。MPLAB v3.40 Projectという
形でベータ版が公開されていますが、強化ポイントの主たるところは、
分散開発が可能な様に、リンカとアセンブラが強化され、それを管理する
プロジェクトが根本的に概念から変更になっています。
これも、マイクロチップが大型チップに傾注しているからでしょうか?
大きなプログラムを分割して開発し、リンカで繋いでひとつのプログラム
にすることが出来る様になります。
しかも、アセンブラだけでなくCも対象になっており、自由にリンク出来る
ようです。
リローケータブルになることによる最大のメリットは、ライブラリ化が出来
ることでしょう。つまり、いつも使うプログラムブロックをライブラリとし
ておき、必要な都度リンクして使うことができるようになることです。
開発効率がグンとアップします。

【ちょっと散歩】(雑誌の話題など)

 最近の新聞記事で、「国内初のPIC搭載シーケンサー用配線板」という
記事が目に付きました。広島にあるエーシックという会社が開発したもので
トランジスタ出力のワンボード型シーケンサ用出力部で、PICを使ったこ
とにより価格が3分の1になったそうです。
PICは、今後もこのような制御用部品として広範囲に活用されて行くと
思われます。
趣味用だけでなく、これが本来の使われ方ですから当然ですが・・・・


========================== お知らせ ============================
◆工作アイデア募集◆
 エレクトロニクス工作に関するノウハウ、製作例、質問なんでもを
 募集します。情報は本ニュースレターで配信するとともに、ご本人の
 許可が頂ければ、私のホームページにて紹介致します。


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