新PIC16ファミリの概要


【新PIC16ファミリの特徴】

 これまでのPIC16ファミリの限界であったメモリサイズなどの
制限を超え、大きくアーキテクチャが変更されました。

☆レギュレータを内蔵、5V供給で内部は1.8V〜3.6Vで動作
  I/Oは5Vで動作 フルスピード時消費電流:6mA
  スリープ時消費電流:1μA以下

☆クロックが最高32MHzとこれまでの20MHzの1.6倍になった。
  内蔵クロックが16MHz、500kHz、31kHzの3つが実装され、内蔵
  クロックで32MHzのフルスピードで実行できるようになった。
  1.8V以上:16MHz以下  2.3V以上:32MHz以下

☆プログラムカウンタが15ビットに拡張され、プログラムメモリ空間が
  32kワードと4倍に拡張された。

☆データメモリも32バンクに拡張され最大4kバイトとこれまでの8倍
  に拡張された。

☆間接アドレッシング機能が大幅に強化された
  ・16ビットの間接アドレッシングとなり64kバイトの空間となった
   前半32kバイトがRAM領域で、後半の32kバイトがROM領域を指定
  ・全バンクの汎用データ領域を1個の仮想空間としてアクセスできる
   ようにした。これにより大きな配列データも確保できるようになった。
  ・プログラムメモリもデータとしてアクセスできるようになった。これにより
   大きな定数データをデータとして間接アクセスで読み出せるようになった。

☆割り込みのレジスタの自動保存
  割り込み時にPCレジスタはスタックに保存
  下記必須レジスタをシャドーレジスタに自動保存、自動復旧
    WREG、STATUS、BSR、FSR、PCLATH

☆内蔵周辺モジュールの強化
  ・タイマが4個となった (タイマ0、1、2、4、6)
  ・タッチセンサモジュールの追加
  ・SRラッチ(555タイマ相当)の追加
  ・ECCPの追加
  ・内蔵電圧リファレンスの追加(1.024V、2.048V、4.096Vから選択可)
  ・D/Aコンバータ追加(5ビット分解能)

【製品種類】

現在予定されている製品は下記となっています。
現状ではプログラムメモリの最大が16kW、データメモリが1kBとなっています。
PIC16Fは5.5VまでOKですが、PIC16LFは3.6Vが最大の電源電圧です。



【開発環境】

新PIC16ファミリに対応した開発環境です。

MPLAB IDE  : Ver8.20で暫定対応済みです。
           MPLAB ICD2/ICD3はプログラミングのみ暫定対応済み
           PICkit 2は未対応
Cコンパイラ  : CCS社はVer 4.100で対応する予定です。



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