ソースファイルの作成


プロジェクトの生成ができたら、いよいよプログラムの作成です。
まずはプログラム自身となるソースファイルを作成します。
つまりコーディングを行います。


【言語の設定】

コーディングを始める前に、使う言語を指定しておきます。
MPLABのメニューから、Project → Select Language Toolsuite とすると下記
のようなダイアログが開きます。
Active Toolsuite 欄の▼を押すと使用可能な言語一覧が表示されますので、
ここでアセンブラであれば、Microchip MPASM Toolsuiteを選択します。
デフォルトで選択された状態になっているはずですのでOKとします。
この言語設定をすることで、命令ニーモニックの自動判断ができるようになり、
色分けが出来るようになります。
他の言語を実際に使うときには、その言語のコンパイラを別途インストール
する必要があります。







【ソースファイル作成】

 これでソースファイルの入力ができる準備が整いました。
MPLABのメニューから File → New とするとエディタ画面が開きますので、
ここで命令を入力していきます。

 ここで入力するときにフォーマットを整えるためTABやフォントの指定を
変えたい時は、Edit → Properties → Textタブ とすると下記ダイアログ
が開きます。ここで下図のようにフォント指定や色変更が出来ます。

 またTabsタブを指定すればTABの文字数変更が出来ます。TABの
文字数はデフォルトが4文字になっていますので、アセンブラを使うときには
8文字に変更した方がきれいに出来ます。

さらに日本語の扱いが Ver6.20になって改善されました。
日本語の扱いは、下記ダイアログでSelectFontでフォントに日本語フォントを
指定すれば、表示も入力もできます。
ただし日本語の入力はインラインではできず、別に日本語入力のダイアログが
開きますのでそこで入力し、Enterキーを押した時点でエディタに反映されます。

日本語はコメントだけにしか使えませんので注意して下さい。命令のところで
日本語を使うとコンパイルエラーとなります。








 このエディット窓でソースファイルを入力したら File → Save As で名前を
付けて保存します。アセンブラの時には、拡張子は .asm と付けます。
こうすると自動的に色つけが行われ、ソースファイルが完成します。
この色つけとは、ソースファイルの各ワード毎に種別の自動判定が行われ、
ワードの種類によって色が付けられて表示されることです。
例題では下図のような色分けになりました。





この色分けは変更することも可能です。この変更にはフォント変更と同じ手順で、
Edit → Properties → Textタブ → Choose Colors で開く下記ダイアログ
で出来ます。色だけでなく、イタリック体などの字体の指定も可能です。






【プロジェクトへの登録】

こうしてソースファイルの作成が完了したら、プロジェクトに追加登録します。
このためには、MPLABのメニューから、Project → Add Files to Project 
とすると、ファイル選択ダイアログが開きますので、そこにある今作成した
ソースファイルを選択して「開く」ボタンを押します。
こうするとProject Windowsの窓が下図のように変更され、ソースファイルが
プロジェクトに追加されたことが判ります。







このファイルのプロジェクトへの追加作業はもっと簡単に出来るようになって
います。
上図のProject WindowのSouce Filesの行でマウスの右クリックを押すと下図の
ように小さなポップアップが開きますので、ここで Add Filesを選択しても上記と
同じ操作が可能です。
このように新バージョンではあちこちで右クリックのポップアップメニューが
追加されていますので結構便利に使えます。









以上でプログラム作成作業は完了です。
ここまでくれば直ぐ、コンパイル作業が開始できます。


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