PICクラブ 第21回情報交換会


【第21回情報交換会概要】


開催日時  2004年 2月28日 PM1:00〜PM5:30
開催場所  エポック中原 第3会議室

【出席者】

梁取 弘明   増田 修    松家 光雄   櫻井 清
山原 忠雄   出雲 健三   五十川 基文  川村 民応
川上 和男   白井 栄利   登 智聡    伊東 敏昭
大内山士郎   橋口 義人   吉葉 寛一   兼崎 幸雄
澤野 裕悟   江口 耕三   内田 高之   小田島雄一
樋口 聡    上谷 晴彦   
後閑 哲也

【まとめ】 

 第21回情報交換会は、駅前のエポック中原の会議室を借りて開催しました。
今回は期末ということで都合のつかない方々が多く、開催時期がまずかったかなと
思いました。それでも新しい方々の参加が多くありまた新鮮で賑やかでした。
 発表作品がちょっと少なかったのですが、その分ゆっくりとしたお話ができました。


《参加者写真》  この他に 高木さん 大藤さんがいらっしゃいました。
        増田氏           山原氏               内田氏               瀬戸氏         櫻井氏          出雲氏
                   伊東氏      上谷氏       橋口氏                     川村氏
     吉葉氏        樋口氏         大内山氏                登氏           白井氏    
   五十川氏                        小田島氏              松家氏                   兼崎氏     





【作品紹介】

1.4駆2駆切替制御装置  :上谷さん

車の4輪駆動と2輪駆動を切り替える制御装置で、ボタン一つで
ギヤモータを制御して切り替えるとのこと。
モータの異常停止や異常検出に苦労しているとのこと
PIC16F84とリレーを組み合わせて制御しています。
モータの異常停止は過電流検出で行っています。


リレーの駆動と
過電流検出にトランジスタを
使っています。



2.パワーウィンドウコントローラ  :五十川さん

車のオプション装置で窓の開閉を制御するコントローラです。
試作品とのことでこれからテストをするとのこと。
PICとリレーを組み合わせてモータの制御をしています。

PIC12F629で制御していて
リレーでモータの大電流を制御
しています。



3.トレースロボット : 簗取さん

 PIC16F84を使った基本的な動作のトレースロボットです。
商品として販売する形になったものです。


PICの制御基板とバッテリボックス
下側に反射型の赤外線センサが
ついています。
制御基板も組み立てキットになっています。
説明書に自信ありとか。

赤外線センサは2個独立の小型の
基板に組み立てられています。
前輪は良く使われているキャスタです。




4.周波数カウンタ : 出雲さん

CPLD+PIC16F873の8桁周波数カウンタです。
XilinxのCPLDへの書き込みに苦労されたとのこと。
WebPack ISEと書き込み用ケーブルの相性、さらにCPLDのIDチェックで
なかなか書き込みができなかったとのこと。WebPack ISEを使うときには
要注意。


仕上がりはきれいです。
アマチュア無線受信機の周波数制御と
表示に使うとのこと。



5.ラジコン送受信機 : 出雲さん

チョロQの車をバラシテ取り出した受信制御基板を利用し、その出力で
4個のリレーを制御して4チャネルのラジコン受信ユニットとなっています。


受信データをダイオードで正負を分離してから
PICに入力し、PICでパルスを調べて制御出力
としてリレーを駆動しています。
大きな基板の左上隅にある小さな基板が
チョロQに入っていた受信基板


送信機側は、チョロQの送信機をそのまま
利用しています。
これで数千円でラジコン送受信機ができて
しまいます。



6.USBのデータロガ−と周波数カウンタ : 吉葉さん

こちらもUSBインターフェースの周波数カウンタとアナログのデータロガーです。
USBコントローラはUSBN9604です。

上側が周波数カウンタでまだCPLDの
プログラミングをしていないとか

下側がアナログのデータロガーです。


USBのコントローラはいずれも基板のはんだ面
側に取り付けられています。



7.CPLDプログラマ : 吉葉さん

CPLDの書き込みに使うインターフェースでALTERA用とXilinx用です。
中身はIC1個と数個の抵抗でできますので、簡単ですが、ケースに
納めるのが結構大変だったとか。

基板はプリント基板にしています。



8.イーサネットコントローラとTCP/IPスタック : 後閑

PIC18F452とイーサネットコントローラにRTL8019ASを使ったLANインターフェース
の制御基板です。
LANインターフェース部を独立のサブ基板として作成して他の用途に流用できる
ようにしました。また100ピンのTQFPパッケージのはんだ付けに挑戦しました。
無事に組み立てもでき問題無く動作しました。

プロトコルスタックは自作のもので従来のスタックを見直してWebサーバー機能を
持たせています。

PICのメインボードの上に
イーサネットインターフェースのサブボードが
乗っかっています。


PIC18F452がメインボードのはんだ面側に
実装されています。
他に3端子レギュレータとRS232C用
インターフェースICが実装されています。
これくらいのフラットパッケージでしたら楽に
手付けできます。


イーサネットインターフェース用のサブボード
MACアドレス格納用のフラッシュメモリと
パルストランス、コネクタなどが表面に
実装されています。


はんだ面側には、RTL8019ASと
コネクタが実装されています。
100ピンフラットパッケージの手付けに
挑戦し、何とかなりました。





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