【第13回情報交換会概要】
開催日時 2001年 10月27日 PM1:00〜PM6:00
松家 光雄
開催場所 マイクロアプリケーションラボ社
出席者
梁取 弘明
五味渕 弘毅
山原 忠雄
黒滝 賢治
内田 高之
陳 国偉
矢野 百人
落合 正弘
宍戸 浩二
樋口 聡
日高 弘
大和田 和人
小田島 雄一
佐藤 成
大藤 眞弘
中井 祐一
落合 幸喜
菅原 雄介
加藤 勇
大内山 士郎
梶川 信宏
下笹 洋一
高木 美薫氏
小川 晃
後閑 哲也
【まとめ】
第13回情報交換会は、やはり25名の方々の参加を頂き、6時近くまで続けられました。
相変わらず初めての方や、常連の方々など多様な方々の集まりとなって来ていて、
それぞれに有意義な時間が過ごせたのではないかと思います。
今回紹介頂いた作品はレベルが高いものが多く、PICだけでなくCPLDや汎用マイコン
が使われていました。全体のレベルが上がって来たことを感じさせるものでした。
また今回初参加の中に、PICNICで有名な落合さんがいらっしゃいました。
《参加者写真》
下記の方々以外に 梶川氏、高木氏が参加されていました。
陳氏 内田氏 加藤氏 佐藤氏 大和田氏 山原氏 落合氏 大内山氏 樋口氏 宍戸氏 大藤氏 矢野氏 黒滝氏 小川氏 松家氏 日高氏 下笹氏 中井氏 菅原氏 小田島氏 梁取氏 梁取氏 五味渕氏 落合氏
スナップ
作品のレベルの高さに思わず魅入られてしまうように、皆がテーブルの近くに寄って
作品を覗き込むようにして出来栄えを確認していました。
新登場二足歩行ロボット 新型相撲ロボットに注目
【作品紹介】
1.怪獣模型:山原さん
模型の怪獣にPICのボードを乗っけてモータの制御と
音を出す。
制御は左下にあるモールス符号発信器で行うリモコン
であることがミソ。
音は基板の右上端にあるPICで生成している。
2.TAと電話機の停電バックアップユニット : 矢野さん
商用電源の停電時にバッテリからTAと電話機に電源を
供給するユニットです。
きれいな板金による仕上がりです。
バッテリ電圧を発光ダイオードで表示し、一定の電圧
になったら供給を停止するというバッテリ保護機構付き。
バッテリ電圧をPICのA/Dコンバータで測定して
LEDのレベル表示と供給回路切断用リレーの制御
を実行している。
ディジスイッチを使って保護電圧の設定を行っています。
下側にあるのが絶縁型のDC/DCコンバータで
これでTA用と電話機用の電源供給を行う。
3.GPS受信ユニットとPLL受信ユニット試験機 : 高木さん
GPS受信ユニットからのGPSデータをRS232の
シリアルデータとして出力するユニットです。
GPSユニットの試作実験用に作成したものとのこと。
(内部の基板の出来が良いものだといういうことで
動作では無く静態) 皆このGPS受信ユニットが欲しいと・・・・
内部の基板の出来を見て欲しいという作品で、確かに
表面実装のプリント基板できれいに仕上がっていました。
チューナーユニットの実験用に作成したものとのことで、
PICでPLLのシリアル信号をチューナーユニットに出力
しています。
いろいろな種類のチューナーがコネクタに接続できる
ようにコネクタに工夫がなされていました。
チャネル選択はロータリースイッチで行います。
PLLユニットは秋月電子製を利用していて、PICチップを交換
することでTVとFMと両方に対応出来るようになっています。
オーディオアンプと電源が内蔵されていて、この試験機に
モニタを接続すれば直接TVが見られます。
またFM音楽を楽しむことも出来ます。
4.LEDコントローラ : 佐藤さん
3色発光ダイオードを8ピンのPICで直接点灯制御
しています。60度ずつずれた3相の正弦波レベルの
パルス幅変調をかけたポート出力となっていて
3色のLEDがきれいにクロスオーバーしながら切り替わって
表示されます。
表示の切り替わりがスムースに行われてきれいでした。
5.周波数特性測定器 : 中井さん
今回初参加の中井さんからオーディオ帯域の周波数特性を液晶表示器にグラフで
表示する測定器の紹介がありました。有名な秋月電子で販売されている320×240ドット
のグラフィック液晶表示器の表示制御をCPLDで実現しています。
表面に見える320×240ドットの液晶表示器に
横軸が周波数、縦軸がレベルのグラフで周波数
特性が表示されます。
この制御はアトメル社のAVRチップで制御されて
います。
内部構成、右側の蓋に液晶表示器が実装され
下側に制御部と電源が実装されています。
右側の制御基板には上から市販DDSキットによる正弦波
出力ユニット、アトメルのAVRチップ、XilinxのCPLDである
XC95108、一番下側にRAMチップが実装されています。
液晶表示器のスキャン制御とRAMのRead/Writeを
CPLDで行います。
AVRはログアンプICの出力をA/D変換ICから読み込んで
編集したグラフデータをCPLD経由RAMに書き込みます。
6.二足歩行ロボット : 五味渕さん
いよいよPICクラブにも二足歩行ロボットの登場です
スイッチONだけでいきなり歩き出したので皆「おーー」という歓声があがりました。
駆動部は全てラジコンサーボ(全部で22個使っているとのこと)、制御部はSH2です。
グッと膝の間接を曲げ、片足ずつ上げて前進する
のを見て、皆おーーと歓声でした。
腕を振ったり、方向転換をしたりなかなかの動きを
します。
しかも結構安定に立った姿勢を保っていて完成度
の高さをうかがわせる作品でした。
この歩行にはジャイロなどの難しいセンサーは使って
おらずすべてソフトでのバランスチューニングだけとのこと。
制御部を背中に背負い、電池はお腹の中に内蔵
することで重心を安定に保つようになっています。
関節は全てラジコン用のサーボモータで出来て
いて以外に高速な動作をするので皆ここまでできるのか
という驚きを持って見ていました。
本ロボットは近日市販されるとのことで下記Webを
参照して下さい。
ベストテクノロジー社ホームページ
http://www.besttechnology.co.jp
制御ユニットにはSH-2のマイコンが実装されていますが
以外にすっきりした基板です。この基板から直接サーボ
用の3ピンの信号が何系統も出力されます。
CPUはSH7045Fのマイコンです。
7.エレクトリックキーヤ2点 : 日高さん
アマチュア無線の電信用のエレクトリックキーヤで、
PIC16F877を使って長短の信号の自動生成、判読、長短時間
の調整、CQコールの自動出力などなど数多くの機能を
盛り込んでいます。
カナ文字のトンツーの練習器で、ハムフェアで優秀賞を
頂いたとのこと。
何種類かのテストパターンを順番に練習が出来るようになっており
速度も調整が出来るようになっています。これにもPIC16F877が
使われています。
8.無線カード通信時間測定器とPICライタ : 大和田さん
無線による非接触カードを使うとき、一体どれくらいの時間、通信が行われているかを
測定するツールです。
PIC16F84を簡易A/D変換で使い、写真のケース上部にある
白い線材がアンテナとなって、ここに誘起された無線による
電圧を測定することでその継続時間をmsec単位で計測して
セグメント発光ダイオードで数値表示します。
カードのリーダからは1W近くの送信電力が使われていて、
この程度のアンテナで受信できるほどの感度で
通常のカードと同じ程度の受信感度になるとのこと。
簡易のPIC用のライタで直接これをパソコンのプリンタコネクタ
に差し込んで書き込むことが出来ます。
ノートパソコンには都合が良いですね。
9.相撲ロボット最新作 : 菅原さん、下笹さん
いつもロボットを紹介して頂く菅原さんと下笹さんです。今回は最新の相撲ロボットを
紹介していただきました。ゲームに使われる土俵が鉄板製になったため、なんと
これまでのバキュームによる踏ん張りから、永久磁石による方式に変更になったとのこと。
これまた奇抜なロボットです。
制御部はすっきりしたマイコンボード1枚に全てが実装
されています。前面には鋭い歯をもったブレードが
取り付けられかなりの高速での動作をするとのこと。
そのポイントはモータにありました。
超強力モータで実現した推進力は、人間の力で停止させる
ことは困難というほどのすごさです。
それでもバッテリはNiCd電池です。
その推進力を生み出すモータはしっかり組み上げられた
シャーシの真中に固定されています。
モータは特注品??
今回のゲームの特徴は鉄板の土俵に吸い付くために
底に取り付けられた永久磁石です。
一度鉄板に置いたら、単純に引っ張っても人間の力で
は剥がせないとのこと。斜めにてこで剥がすのだとか。
磁石は壊れたハードディスクから取り出したもの。
制御部は、二足歩行ロボットを紹介して頂いた
ベストテクノロジー社製のH8の基板です。
この基板にはモータ制御用のFETも実装されていて
これだけでロボットが出来てしまうそうです。
このFETがまたすごい能力です。ノーマル基板で
75Aも流せるものです。
スーパー基板だと225Aも流せる化け物です。
10.IrDA通信汎用IOユニット : 後閑
マイクロチップ社の新製品MCP2150というIrDA通信用のチップを使った赤外線通信
による汎用入出力ユニットを紹介しました。
このICにはIrCommというIrDAのプロトコルが実装されているため、パソコンやPDAに
実装されている赤外線通信と直接送受信が可能になります。
この試作とノートパソコン、それとWorkPadで動作確認をしました。
右側のICがMCP2150、左側はPIC16F628です。
MCP2150とPICのインターフェースは通常のUSARTの調歩
同期信号となるので、ソフトは簡単に作ることが出来ます。
発光ダイオードとPWM出力が出来るようになっています。
赤外線通信モジュールで、これは外付けで用意する必要が
あります。
11.CPLD+PICパルスジェネレータ : 後閑
XilinxのXC95108とPIC16F876を使ったパルスジェネレータで、100nsecから1secまでの
連続パルスを出力することが出来ます。
またパルスのデューティを0から100%の間で設定することが可能です。
パルス生成をCPLDが行い、パソコンとの接続をUSB接続としこれをPICが担当します。
ケースのフロントパネルには6桁のディジスイッチが組み込んであり、これで手動設定で
パルス幅を指定することが出来ます。
シグナルジェネレータの外観。
前面パネルに6桁のディジスイッチを組み込みこれで手動の
パルス幅設定が可能。
内部実装、電源はACアダプタとしたのですっきりしている。
基板上に、PIC16F876とXC95108のCPLDが実装されているのみ。
出力はTTLのまま。
ケース背面から直接USBプラグを差し込んで基板上のソケットと
接続する。
基板の裏側にUSBコントローラUSBN9603が実装されている。
これだけでUSBのフルスピードでの接続が実現できる。