2速度スタートアップの使い方


【2速度スタートアップとは】

2速度スタートアップは、ウェイクアップする場合、主発振にクリスタル発振子や
セラミック発振子を使っていると、発振が正常になるまでの時間と、発振を確認
するための時間を待つことになります。
この時間は、クロックで10ビットカウンタをカウントアップさせる、つまり1024カウント
するまでの時間(Tost)となりますので、結構長い時間が必要となります。
ウェイクアップする都度この時間がかかることになりますから、結構な無駄時間と
なってしまいます。

この間消費電流としてはクロックがある程度供給された状態ですから、Sleepとは
異なり多くの消費電流が流れてしまいます。

そこでこの無駄時間を少しでもなくそうとして用意されたのが、2速度スタートアップ
機能で、ウェイクアップする際、まずすぐ発振が始まる内蔵発振回路のクロックで
動作を直ぐ開始し、上記主発振が安定な発振を確認できた時点で自動的に
主クロックに切り替えるというものです。
これで、まず内蔵クロックで動作を開始しますから、主クロックよりは遅いかも
知れませんが、直ぐ実行を開始できることになります。

このクロックの切替のタイミングは下図のようになります。
図では主クロックの方が内蔵クロックより遅い場合の例となっています。