パソコンとの連携

1.連携方法の種類
2.メモリカードによる連携
3.LapLinkによる連携

4.パソコン通信ソフトによる連携

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1.連携方法の種類

200LXとパソコンのデータを共有する方法にはいくつかあります。
 (1) メモリカードを媒体として共有する
   単純にメモリカードをどちらでも扱えるようにして、同一カードに
   リードライトすることでデータの共有を図ります。
   最も手軽で高速のデータ受け渡しができます。
 (2) LX200内蔵リンクソフトであるLapLinkを使って共有する
   LX200とパソコンの両者にLapLinkをインストールし、ケーブル
   で両者を接続した上で通信でデータ共有を図る。
   比較的高速の通信ができるのと、FDなどのファイル操作により
   LX200を外部ディスクとして扱うことができる。
 (3) パソコン通信ソフトまたは赤外通信でデータ通信を行うことでデータ
   を受け渡す。
   この場合やや低速であるため、大きなファイルのやり取りには時間が
   かかることになる。


2.メモリカードによる連携

PCMCIAのカードがパソコン側で扱えれば問題無くこの方法が便利。
特にWindows95ではカードは自動認識してくれるので手軽であり、転送も
非常に高速である。
ソフトウェアとしてもファイル操作プログラムでそのまま扱える。

3.LapLinkによる連携

200LXには「LapLink Remote」というリンク通信ソフトが内蔵されて
います。実は、このプログラムはパソコン(PC/AT互換機)でも問題
無く動作します。
そこで、200LX本体にあるLapLink Remoteの関連ファイルをパソコン
にコピーしLapLink同士で通信させることでかなり高速の通信が実現できます。
この方法の実現方法を下記に示します。

  (1) 200LXの AUTOEXEC.BAT ファイルに下記を追加しリセットして
    再起動しておきます。
        CALL D:\BIN\LLRAS.BAT
         (注)\記号は200LX上では逆スラッシュになります。
  (2) 以下のファイルを200LXのD:\BINのディレクトリからパソコンに
    転送します。(パソコン通信ソフト、他のパソコンでカード経由など)

   LLRA.BAT LLRA1.EXE
   LLRA2.EXE
   LLRA3.EXE
   LLRA4.EXE
   TSI.INI

  (3) パソコン上でTSI.INIの一部を下記のように変更する。
     [general]中のComputerName= を別の名前にする(Mypcなど)
     [Redirector]中のEnable=   をYESにする
  (4) パソコン上のLLRA.BATを下記のように変更する。
     D:\BIN のパス名のところを全てコピー先のディレクトリに変更
  (5) ケーブルで両者を接続した後、200LXのLapLink Remoteを起動
  
  (6) パソコン上の LLRA.BATをDOSモードで起動すると、正常ならば
     しばらくすると両者でビープ音が鳴り接続が完了します。
     (注)Windows95のDOS窓では正常に動かないようなので注意。
  (7) パソコン上で「FD」などネットワーク対応のファイラーを起動すると
    200LXがパソコン内のディスクの次のドライブとして認識されます。
     (注)FDは最新版のネットワーク対応済みのものを使うこと。
    例えば パソコンがEドライブまでとすると下記のようになります。
     Fドライブ:200LXのAドライブ(メモリカード)
     Gドライブ:200LXのCドライブ(RAM)
     Hドライブ:200LXのDドライブ(ROM)
     このドライブを指定すればファイルのコピー、削除、転送が自由に
    できます。
  (8) 通信の終了には200LXの[MENU]からLapLinkを終了させるか
    パソコン側で 「LLRA /U」というコマンドを実行すると終了


4.パソコン通信ソフトによる連携

パソコン通信ソフトにより200LXとパソコンをつなぐ方法はやや設定等が
面倒ですが、200LX側は内蔵の「DataComm」を使うのが手っ取り早くでき
ます。パソコン側は通信ソフトであれば何でも大丈夫です。
まずケーブル(F1015A)で200LX側とパソコンのRS232Cを接続します。
PC98の場合には変換コネクタキット(F1023A)を追加して接続します。
両者の通信ソフトの設定内容は下記とし、バイナリファイルの転送モードで

転送プロトコルは「XMODEM(CRC)」とします。

通信速度     19200
データ長     8
パリティ     なし
フロー制御    Xon/Xoff
ストップビット  1
パリティチェック なし
CR扱い     CR+LF
転送プロトコル  XMODEM(CRC)

パソコン側の通信ソフトを先に起動しておき、200LX側のDataCommを選択
し立ち上げたらF10キーを押し接続を指定します。正常であればこれで接続
は完了します。
その後はまず受信する方を転送、ファイルの受信に設定したあと、送信したい
方から送信操作をします。(転送、ファイル送信など)



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