2.4/2.8インチ QVGA液晶表示器の制御


【概要】

アイテンドーから発売されている2.4インチと2.8インチのタッチスクリーンつきの
QVGAカラー液晶表示器を試してみました。

  2.4インチ  YHY024006A
  2.8インチ  EGO028Q02

いずれもチップ抵抗1個を付け変えれば「8ビット インターフェース」になりますので
PICからも容易に制御が可能です。
テスト表示した結果は下図のようになりました。非常に鮮明できれいな色で表示
されます。
文字サイズは12x12ドットでも、画面が大きくなった分大きく表示されますので
十分な大きさの文字となりました。



この液晶表示器の仕様は下記のようになっています。
電源も単一ですし、インターフェースも8ビットに改造でき、他の液晶表示器と同じに
できますから扱いやすいものです。
 タイプ        2.4インチタイプ       2.8インチタイプ
 LCDタイプ     :TFT              :Si-TFT
 表示ドット数    :240×320ドット       :240×320ドット
 表示色       :65kまたは256k色     :65kまたは256k色
 表示面サイズ   :約:37×49mm       :約43 × 57mm (2.8インチ)
 電源        :ロジック 1.4〜3.6V    :ロジック 2.4〜3.3V
 バックライトLED  :Typ 3.2V Typ 60mA    :3.2〜3.4V Typ 60mA
 タッチスクリーン :4線式抵抗膜        :4線式抵抗膜
 MPUインターフェース :8または16ビット   :18または16ビット
               (改造で8ビット可能)  (改造で8ビット可能)

【全体構成】

今回もとりあえずの表示制御の確認用として製作しました。
外観は下記のようになっています。
PICには「dsPIC33FJ64GP802」を使いましたが、DSPの機能は何も使って
いませんので、PIC24Hと同等な機能です。
RAMが16kバイトとたくさん内蔵していて、40MIPSの高速動作ができますので
これを使いました。

タッチスクリーンが一体化されていて、ひとつのコネクタに信号が出ていますので
実装した際に液晶表示器本体だけの寸法で納まりすっきり実装できます。

2.4インチと2.8インチの液晶表示器本体のコネクタはいずれもフラットケーブルですが
0.8mmと1mmピッチとなっていますので基板へのはんだ付けは楽にできます。
8ビットインターフェースで使う際には両者でピン配置は同じとなっていますので、
変換基板のコネクタのピン配置は全く同じにできます。
コネクタの間隔だけ変更するだけです。



【使い方】

初期化はネットで得た情報を元に作成しましたが、横表示に変更を加えました。
表示位置と座標が1対1で対応し、カラーデータも8ビットで2回送れば16ビットカラー
でできますので制御は容易です。
2.4インチと2.8インチで同じプログラムで制御が可能です。
8ビットパラレルでの接続ですので、PIC16やPIC18でも十分制御が可能です。

接続回路構成は下図のようになっています。ここではdsPIC33を使いました。
RAMが16kバイトと大容量なので、多くの情報が蓄えられます。
図で、上側の回路はタッチスクリーン関連です。




上記回路を前提として作成したQVGA液晶表示器用のライブラリを下記から
ダウンロードできます。
初期化、画面クリア、点プロット、直線描画、円描画、文字描画の関数が
用意されています。
ついでに、12ドット×12ドットのASCII文字のフォントファイルも同梱しておきました。
2.4インチ、2.8インチ共通でどちらにもそのままで使えます。


★★★ QVGA液晶表示器用ライブラリ




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