「シリアル通信」とは?

1.シリアル通信とは?

「シリアル通信」とは、一般にコンピュータ機器を接続する方法の一つで、
送信側からは、0,1のディジタルデータを、1度に1ビットだけ送ることを
順次一定時間間隔で繰り返して行き、受信側でそれをもとに戻して例えば
1バイトのデータ(8ビットから成る)として使うようにする方式をいいます。
これを図で表現すると下図のようになります。

     

この図の様に一定時間間隔で送受信するということがポイントで、これを
正確に行うために色々な工夫がなされています。
また、遠距離を送るためには、送る途中で信号に色々な雑音が混信して
きます。このような雑音に対しても強く正確なデータが送受信できるような
工夫もなされています。

2.「同期」とは?

 シリアル通信を行う上では、上記の様に正確な時間間隔で送る事が大切
ですが、それでも送信する側が勝手にデータを送り始める訳ですから、受信
側は届いた信号から、どこがデータの始まりでどこが終わりなのかを見分け、
送信されて来たデータを正確に取り込む必要があります。このように受信側
が送信側の信号にあわせてデータを正確に取り込めるようにすることを
「同期を取る」といいます。
この同期の取り方により、非同期方式(調歩同期ともいう)と同期方式とに
通信の方式が大別されます。
同期が必要なのに非同期というのは一寸合わないのですがそう呼ばれて
います。
 
 ・同期式とは?
  同期式の通信には、データの外にクロックと呼ぶ定周期の信号が一緒に
  送られます。受信側はそのクロック信号のタイミングでデータ信号を読み
  とれば常に同期がとれるため同期式と呼ばれます。

 ・非同期式(調歩同期式)とは?
  この場合にはクロック信号が無く、最初に届いた信号(スタートビット)の
  長さを測定し、以降はそれと同じ間隔で信号が送られて来るものとして
  受信をする方式をいいます。
  同期用のクロックが無い事から非同期と呼ばれています。
    


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