マイクロコンピュータ(PICの場合)の構成
【アーキテクチャ】
PICの基本構成すなわちアーキテクチャは、他の多くのコンピュータと異なり、
「ハーバード型」という構成を採用しています。
  (他のものは「ノイマン型構成」と呼ばれる)
これは何が異なるかというと、プログラムを格納するメモリとデータを格納する
メモリが別になっており、それぞれから読み出したり書き込んだりするための
データの通信路であるデータバスが別になっている所です。
(他のノイマン型では、プログラムとデータが同じメモリの中に記憶されている
 ため、一つのデータバスを共用して通信を行っている。)

これのメリットは、別にすることで、プログラムの命令が何ビットの長さになっても、
1回でメモリから読み出すことができるため、簡単な構成でしかも高速にすることが
出来ることです。
他のコンピュータでは、データが8ビット単位というのが一般的なため、命令も、
8ビット(1バイトと呼ぶ)の倍数とせざるを得なくなり、1命令が何バイトかの
構成となるため、1回のメモリからの呼び出しでは命令全体が読み出せ無かったり、
データとの切替えが必要だったりして、何回か読み出す必要があります。
こうなると当然複雑な内部構成となってしまい処理も遅くなってしまいます。

ちなみにPICの命令の長さは、12ビット、14ビット、16ビットの3種類の
モデルがあります。

PICの内部回路の基本的な部分は下図のような構成となっています。
下図は基本的な部分のみを抜き出したもので全てを表現している訳では無いのですが、
動作の概要は理解出来ると思います。
まず命令がROMというメモリから呼び出され、CPUで実行されます。その命令の内容
によりデータがRAMというメモリから呼び出されCPUで演算され、結果がまたRAMに
格納されたり入出力ポートにデータが出力されたりします。
これらの動作の詳細は後の項で説明します。

     図 マイコンの構成

   

No 略号 名称 機能内容
RAM Random Access Memory
リード/ライト可能メモリ
書込みも読み出しも可能なメモリで
主にデータ格納用として使われる。
ROM Read Only Memory
リードオンリメモリ
読み出し専用のメモリで、主にプログラム
格納用として使われる。
CPU Central Processing Unit
中央処理部
マイコンの心臓部で、命令の解読実行と
各種演算を行う。
タイマ タイマ、カウンタ 時間間隔を作ったり、外部信号パルスを
カウントしたりするためのハードウェア回路部。
I/O PORT 入出力ポート 外部と入力/出力を行うための信号ラインで
直接外部回路と接続してプログラムにより
On/Offの制御を行う。
INT Interrupt
割込み制御
外部事象により、プログラムに強制的に割込む
信号を発生する。
CLOCK クロック発振回路 マイコンを動かすための基本タイミング信号を
作るのと、各種タイミング制御を行う。
BUS データバス データ専用の通り道で、高速な転送が出来る
様に8ビットの並列で信号を転送する。
BUS プログラムバス 命令を転送するための専用の通り道で、高速転送が
出来るように、14ビット並列で転送する。


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