ソースコードの書き方

【ソースコード】

ソースコードとは、プログラムの命令をアセンブラで書いたものそのもの
のことを指しています。
ソースコードは、アセンブラに適したフォーマットで書かれている必要が
あり、以下はその書き方を説明します。

【基本フォーマット】

ソースコードの各行は下記の基本フォーマットで書きます。

フォーマット
 Label  Mnemonic  Operand  Comment

 注1 Labelは行の先頭から始まっていなければならない
 注2 MnemonicでLabelが無い時は先頭に1個以上のスペース
     が必要
 注3 Commentはどこから始まっても良い
 注4 1行は255文字以下
 注5 それぞれの項は1個以上のスペースで分離される
 注6 1行に複数のフォーマットを「,」で区切って書くことができる

Label

Labelは各行の先頭から始まっていなければなりません。また
含まれる文字は、アルファベットかアンダーバー(_)で始まる英
数字でなければならない。Labelは32文字以下の長さまでで、
大文字、小文字の区別があります。ただし、大小文字の区別
は環境設定で無くすこともできます。

Mnemonic

アセンブラー命令と指示命令(擬似命令)は、行の先頭から
1個以上のスペースが無ければならない。Labelがある場合
は、Labelの次に1個以上のスペースかコロン(:)が必要。

Operand

OperandはMnemonicの次に1個以上のスペースかタブで
分離される。また複数のOperandが必要な場合には「,」で
分離する。

Comment

セミコロン(;)に続く文節は全てコメントとされる。
そしてアセンブルでは無視されオブジェクトには何も関係が
無い。文字定数としてセミコロンを使うことは問題無い。

【ソースコードの例】

下記は上記条件に則ったMPASMのソースコードの例です。

;
; Sample MPASM Source Code. For illustration only.
;
     list   p=16c54
Dest   equ    H'0B'

     org    H'01FF'  ;Interrupt Vector
     goto   Start

     org    H'0000'  ;Program Start

Start   movlw   H'0A'
     movwf   Dest
     goto   Start
        end 


【数値の表現方法】

数値を定数として使う時のソースコードの書き方には、10進数、
16進数、8進数、2進数、ASCIIコードがあります。それぞれの
書き方は下表です。

形 式

書 き 方

実際の例

10進数
(Decimal)
D'<digits>' D'100'
16進数
(Hexadecimal)
H'<hex_digits>'
0<hex_digits>H
H'9f'
0AFH
8進数
(Octal)
O'<octal_digits>' O'777'
2進数
(Binary)
B'<binary_digits>' B'00111001'
ASCIIコード '<character>
A'<character>''
'C'
A'C'


  次のページへ      目次ページに戻る