【概要】
キャッシュの動作モードを設定するための関数とマクロです。
通常はシステム制御関数で最適化されますので、このキャッシュ制御関数を
使う必要はありませんが、とくに優先順位などの変更をしたい場合に使います。
【関数一覧】
主なキャッシュ制御関数およびマクロ命令には下記のようなものが含まれます。
関数、マクロ名 機能内容 cheConfigure キャッシュ動作の設定制御
《書式》
void cheConfigure(int checoh, int dcsz, int prefen, int pfmws);
checoh :キャッシュコヒレンシ制御(1=コヒレント、0=非コヒレント)
dcsz :データ用キャッシュ段数(0〜x)
prefen :プリフェッチ制御(1=有効、0=無効)
pfmws :フラッシュメモリウェイトステート数指定(0〜7)
《使用例》
cheConfigure(0, 2, 1, 2); //キャッシュ無効、データ2段、プリフェッチ有効CheKseg0CacheOff
CheKseg0CacheOnKSEG0のフラッシュメモリのキャッシュ機能をオンオフする
《書式》
void CheKseg0CacheOff(void);
void CheKseg0CacheOn(void);mCheConfigure キャッシュ動作の設定を行うマクロ命令
《書式》
void mCheConfigure(config);
config用パラメータ
@コヒレンシ制御
CHE_CONF_COH_INVUNL CHE_CONF_COH_INVALL
Aデータ段数指定
CHE_CONF_DC_NONE CHE_CONF_DC_1LINE
CHE_CONF_DC_2LINE CHE_CONF_DC_4LINE
Bプリフェッチ制御
CHE_CONF_PF_DISABLE CHE_CONF_PF_C
CHE_CONF_PF_NC CHE_CONF_PF_ALL
Cフラッシュウェイトステート数指定
CHE_CONF_WS0 ----- CHE_CONF_WS7
《使用例》
mCheConfigure(CHE_CONF_PF_C | CHE_CONF_WS2);mCheGetCon 現在のCHECONレジスタの値を取得するマクロ命令
《書式》
void mCheGetCon(void);
戻り値:32ビットのCHECONレジスタ値
《使用例》
cur_waitstate = mCheGetCon() & 0x7;
【使用例】
通常はシステム制御関数で行い本関数は使わないので省略
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