【内部の構成】
PIC32MXの全体構成を簡単化すると下図のようになっています。
とくに右下側にある内蔵周辺モジュールは、周辺ブリッジで16ビットファミリと互換
のデータバスに変換され、モジュールそのものも16ビットファミリと互換となっていますので、
これまでの使い方と全く同じ考え方で使うことができます。
この構成図でアーキテクチャをみてみると、MIPS社のコアそのものは別として、
バスマトリクスを使ったデータと命令のバス構成、メモリ構成、キャッシュを使った
メモリアクセス方式、クロック生成方式に特徴があるようです
【特徴】
図にあるように下記の特徴があります。
@ CPUのへのバスは命令バス(IS)とデータバス(DS)が同じ扱いとなっており、
RAM上に命令を配置すれば、RAM上で命令を実行できる
A 2階層のバス構成となっており、上位側のバスはバスマトリクスで切り替え
られ、誰が使うかによって切り替えて使われるので、互いに独立に
バスを使うことが可能となっている。
つまりDMAアクセス中にもCPUのメモリアクセスは邪魔されずに動作する
B 供給電源は2.3V〜3.6Vとなっているが、内部ロジックへは内蔵レギュレータで
1.8Vに変換して供給している
C 図の右下側にある内蔵モジュールは16ビットPICファミリと互換となっていて
データバスも互換となっている
しかし、汎用I/OとDMA、USB、割り込み制御モジュールは上位側のバスに
直結されている。したがって、DMAで汎用I/Oが直接制御可能となる
D フラッシュメモリはキャッシュ経由でのアクセスとなっていて、フラッシュメモリ
のアクセスの遅さをカバーしている
E USBモジュールはOn-The-Go対応となっているので、ホスト側の機能を
持たせることができる
F I/Oポートは1ビットごとに直接制御可能な命令が用意されている