少ピンのPIC24Fシリーズを使った最も簡単な製作例を紹介しましょう。
【回路構成】
機能としてはスイッチのオンオフでLEDが点滅するという単純なものです。
これを実現する回路が下図となります。
まず電源は、5V程度のACアダプタから電源を供給し、3端子レギュレータ(IC1)と
呼ばれるICで3.3Vを生成してPIC24Fに供給しています。
C2、C3、C4は電源のバイパスコンデンサで安定な動作をさせるためのものです。
PIC24Fは内蔵発振器で動作しますので、クロック発振回路と呼ばれる回路や
素子は必要ありません。
最小限の入出力デバイスとして、スイッチ(SW!)を1個と、発光ダイオード(LED1)を
1個だけ電流制限用の抵抗R1を直列に挿入して接続しています。
抵抗のR2はリセット用のプルアップ抵抗と呼ばれるものです。MCLRピンを常時
Highのレベルにしておくものです。
C1の10uFのコンデンサはPIC内蔵の電圧レギュレータ用の平滑コンデンサで
チップ型のセラミックコンデンサを使って基板の裏側でピンに直接はんだ付け
します。
これを実際に組み立てたものが下の写真のようになります。穴あきのユニバーサル基板
で製作しました。
左側が電源部 右側がLED部、中央にPICとスイッチがあります。
基板裏側です。中央に内蔵レギュレータ用のチップコンデンサを1個直接はんだ付け
しています。
【プログラム】
これを動かすためのプログラム例が、下記のリストとなります。
わずかこれだけの記述だけでPIC24Fを動かすことができます。
このプログラムはスイッチ(SW1)の状態で発光ダイオード(LED)の点灯、消灯を
制御するものです。
スイッチを押している間だけ発光ダイオードが点灯します。
最初にヘッダファイルと呼ばれるファイルをインクルードしています。これで
システムのレジスタを名前で指定することがdけいるようになります。
次がコンフィギュレーションで前ページで説明した内容となっています。
その後がメイン関数と呼ばれるプログラム本体、この中のwhile文の処理が永久に
繰り返されるようになっています。