PIC24Fシリーズ内蔵のクロック回路構成について説明しています。
【内部構成】
下図にクロック回路のブロック図を示します。図のようにクロック源としては
下記4種類の発振源が使えます
・基本の主発振回路
・高速内蔵クロック(FRC)
・ 低電力内蔵RCクロック(LPRC)
・タイマ用のクロック
さらにPLL回路を内蔵していて、主発振回路かFRCの周波数を4倍に
逓倍することができます。
さらに発振モニタ機能により、主発振回路によるクロックが停止した場合には、
Trapを発生するとともに、自動的にクロックを内蔵クロック(LPRC)に切り替えて
バックアップを行います。
【関連SFR】
クロックの選択切替には下記のレジスタが関連しています。
(1) コンフィギュレーション レジスタ(CW2)
(2) クロック制御レジスタ(OSCCON)
(3) クロック分周制御レジスタ(CLKDIV)
(4) 発振周波数微調整用レジスタ(OSCTUN)
【クロック源と周波数】
クロック源として使用可能な選択肢と、それぞれの周波数は下表のようになります
呼称
使用回路
周波数範囲
POSCMD<1:0>
FNOSC<2:0>
FRCDIV
内蔵高速発振器(FRC)
8MHz〜31.25kHz
00
111
(デフォルト)FRCPLL
8MHz×4または4MHz×4
001
FRC
8MHz
000
ECPLL
外部発振器
(主発振回路通過)(4MHz〜8MHz)×4
00
011
EC
0〜32MHz
010
XTPLL
主発振回路
(3〜8MHz)×4
01
011
XT
3〜10MHz
010
HS
10〜32MHz
10
010
SOSC
副発振回路
31〜33kHz
00
100
LPRC
低電力発振器(LPRC)
31kHz
00
110