QVGAサイズカラーTFT液晶表示器の表示制御


【概要】

カラー液晶表示器の一度は試してみたかったQVGAサイズ(240×320ドット)を
動かしてみました。
使用した液晶表示器は「192GC02」という型番で、「液晶市場」から購入しました。

結論からいうと、TFTタイプなので表示色はきれいですし、さすがに表示量は
たっぷりあり、多くの情報が表示可能です。
制御も8ビットインターフェースのものを使いましたので容易にできました。
うまく使いこなしてみたいものです。

この液晶表示器の主な仕様は下記となっています。
 
 LCDタイプ    : TFT
 表示ドット数  : 240×320ドット
 表示色     : 65k色 または 256k色 選択可能
 表示面サイズ : 約33 × 47mm (2.2インチ)
 電源       : ロジック 3.0±0.1V
 バックライトLED: 最大8V Max 30mA

 実際に表示した例は下記のようになります。これまでの表示サイズからすると
文字は極端に小さくなってしまいますが、それだけ多くの文字が表示できます。
8x8ドット構成で30文字×40行が可能です。
色もきれいです。


 

別途 横向き表示にしてフォントを12x12ドットの大き目のサイズにしてみました。
いっそう見やすくなりました。





【全体構成】

今回もとりあえず表示制御の確認用として作成しましたので、周りには何もつけずに
製作しています。
コントローラには他の試作例と同じように、「PIC24FJ64GA002」を使っています。
回路構成は下図のようになっています。

この液晶表示器は8ビットインターフェースと16ビットインターフェースの両方が扱え、
ソフトウェアコマンドで選択できるようになっています。
ここでは8ビットインターフェースで使いましたので、PORTBに素直に接続しています。

電源は、入力はDC5VのACアダプタを使う前提とし、手持ちの3端子レギュレータで
作成した3.3Vから、ショットキダイオードで0.3V降圧した3.0Vを全体の電源としています。
3.0Vのレギュレータがあれば、それを使った方がよいでしょう。

7VのバックライトLED用の電源VCCですが、他と同じ白色LED用の制御用ICを使いました。
バックライト用の電源としてはこのICがちょうど使いやすそうです。





完成したコントローラの外観は下図のようになります。液晶表示部はサブ基板で
作成しました。
フラットケーブル用コネクタが小さいのではんだ付けはちょっと難しいですが、
自作基板でも何とかなりました。 

サブ基板の右上にフラットケーブル用コネクタを取り付けています。


大きなサイズで表示量も豊富です。

シアンで全面クリアした画面です。
結構きれいですが視野角は余り
広くありません。


【制御方法】

初期化はマニュアルどおりで問題なくできました。一部8ビットインターフェースにする
部分を変更しただけで表示できました。

表示位置と座標アドレスは1対1で、ドットごとの色データも16ビットカラーですので
単純に制御できますから、使いやすい表示器です。
この8ビットインターフェースであれば、PIC16やPIC18でも制御できそうです。
問題はコネクタの取り付けだけです。

【プログラムライブラリ】

試作レベルのプログラムライブラリですが、下記からダウンロードできます。
下記は横置きの12x12ドットフォントのものです。


★★★ LCD 192GC02のプロジェクト一式



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