メモリアーキテクチャ


【プログラムメモリ】 (リセットベクタ関連更新)

PIC10F20xシリーズのプログラムメモリはフラッシュメモリとなっており
下図のようにメモリサイズにより2種類に分かれます。
いずれの場合にも最初は0番地から始まっており、最終番地がRESETベクタ
となっています。
またメモリの最終番地には内蔵クロックのキャリブレーション用のデータが
MOVLW命令として書き込まれています。




【データメモリ】

PIC10F20xシリーズのデータメモリは、下図のような構成で、特殊機能レジスタ
(SFR)が最初に配置され、後半にユーザ用のRAMエリアが用意されています。
こちらもメモリサイズによって2種類に分かれています。RAM領域のアドレスが
両者で異なっていますので要注意です。




【SFR】

特殊機能レジスタは上図のように8個ありますが、これ以外に
OPTIONレジスタとTRISレジスタが見えない形で用意されています。
この両者へのアクセスは専用の命令で行うようになっています。
(OPTION命令とTRIS命令)

(1)STATUSレジスタ
 CPUの命令実行結果のフラグとリセット条件のフラグを示しています。
 内容は下図のようになっています。

以下は代表的なSFRのビット構成です。



(2) OPTIONレジスタ
 陽には現れないレジスタですが、タイマ0の設定などの重要な役割
を果たしています。このレジスタの設定は専用命令のOPTIONで設定
します。




(3)OSCCALレジスタ
 内蔵の4MHzのクロックの発振周波数微調整用のレジスタです。
 またGP2ピンのクロック出力と汎用I/Oとの切替ビットも同居しています。
 メモリの最終番地に出荷時に校正データがMOVLW命令で書き込まれて
 いますので、リセット後この命令を実行してから0番地にロールバックして
 ジャンプしますので、ここでMVWF OSCAL 命令で書き込みます。








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