HI-TECH Cコンパイラとは?


【どんな物?】

HI-TECH CコンパイラはもともとHI-TECH社という独立のソフトウェア会社
の製品だったのですが、2009年にマイクロチップ社が買収し、マイクロチップ社
のCコンパイラとして提供しているものです。
PIC10/12/16用、PIC18用、PIC32MX用の3種類があり、有償品のみですが、
PIC24/dsPIC用もあります。
PIC24/dsPIC用以外の製品には、下記の3種のモードがあり、差異は下記のよう
になっています。
 PRO    :最強の最適化機能で最少のオブジェクトサイズ、最優先のサポート
 Standard :最適化機能あり、最優先サポートはオプション
 Lite    :最適化機能なし、サポートなし


【特徴】

HI-TECH Cコンパイラの特徴を列記すると下記のようになっています。

(1) ANSI Cの規格に準拠
  
(2) リロケータブルなオブジェクトの生成が可能
  再利用可能なライブラリを作ることができる

(3) MPLAB IDEと統合
  PIC用の統合開発環境である、MPLAB IDEの中に統合することができ、プロジェクト
  として扱って複数モジュール分割しながら開発することが出来ます。
  さらにMPLAB-SIMでのシミュレーションによりソースレベル(ラベル)でのデバッグが
  可能となります。

(4) C言語の中にインラインでアセンブラ言語を組み込むことが可能
  また、アセンブラ言語ソースとC言語ソースを混在させてリンクすることができます。

(5) 複数レベルの最適化により生成コードを最小化する(PRO版とStandard版のみ)

(6) ANSI C以外の多くのライブラリ関数が提供されている。


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