パターンの描画


【片面基板のオートルータ】

片面基板にオートルータを適用することができます。まず、オートルータ実行(Auto)
アイコンをクリックすると下図のダイアログが開きますので、ここで自動配線する条件
を設定します。
 片面基板を使うこととしますので、図のように部品面側(Top)は使わない(N/A)と
設定してからOKボタンを押せば片面の条件で自動配線が実行されます。





 しかし簡単な回路ならば、大きな問題もなく自動配線が100%完了しますが、
通常はまず100%自動配線が完了することはありません。
 ここのような場合には、N/AとしたTop側の条件を10、Bottom側の条件を90という
ように比率指定をして自動配線をやり直します。これで部品を少し使って自動配線を
実行します。この場合に部品面で描画されたパターンはジャンパ線で接続することに
なります。

 自動配線が完了したら、パターンのルートができるだけ直線になるよう部品配置を
再調整してから再度自動配線を実行します。
 このとき自動配線をもとのラッツネストに戻すには、コマンドライン行に「RIPUP;」
と入力して実行します。
このようにして自動配線を繰り返してできた結果の例が下図となります。






【パターンの修正】

 自動配線で完了したら、この次はパターンの幅を変更して広げます。
通常は0.032mm程度とし、電源やグランドはこれより幅広にします。この作業は個々の
パターンについて行う必要があります。
 設定変更(Change)アイコンを選択して線幅(Width)を選択してから線幅を指定したあと、
対象のパターンをクリックすれば変更されます。

 曲がり方やルートを変更する場合には移動(Move)アイコンで行います。

 パターンを部品面に変更する場合(片面基板ではジャンパ線になる)には、
変更(Change)アイコンでレイヤを変更することで簡単にできます。
これでレイヤを変更すると自動的にレイヤ間接続用のランドが生成されますので、
これをジャンパ用のランドとします。ランドのサイズや穴径も変更アイコンでできます。

下図がパターンの個別変更を完了したところです。






パターンの手描き】

オートルータを使うと便利ではありますが、なかなか思うようなルートでの
配線にはならないので、手描きで1本づつ描くことが多くなります。
この場合にはレイヤ、幅を選択してパターン描画アイコンで作業を進めます。

この場合、デフォルトのはんだ面のパターンの色が青であるため、画面上で
ちょっと見難くなってしまいますので、部品面とはんだ面のパターンの色を
変更します。この変更は下図のように、[View]→[Display]コマンドで行います。
DisplayアイコンでTopの行あるいはBottomの行をダブルクリックすると色選択
のダイアログが開きますのでここで色を変更します。