配線の仕方


【ワイア配線】

 部品の配置が大体出来上がったら、配線をしていきます。
配線をする時にはいくつかのコツがあります。


まず最初に基本の配線の仕方は下記の手順で行います。

 ワイヤ配置アイコンを選択してから、始点となる部品の端子で左クリックし、
そのままドラッグして終点の部品端子でボタンを離します。
これで1本の配線が完了します。
 線を曲げる時には、直角に一旦曲げてから、そこで左クリックを離して確定します。
つまり一度には1回だけ、直角に曲げた配線をすることが出来ます。
それから同じ場所で、さらに左クリックして次を続けて配線します。これで任意の
位置で曲げながら配線を続けることが出来ます。
下図は配線をしているところです。






この配線の時のコツには下記のようなものがあります。

(1) グリッドへのスナップを有効にしておく
  配線や部品の配置の際には、全てグリッド単位で行うようにします。
   「設定」 → 「グリッドへのスナップ」 で
 グリッドへのスナップの前にチェックマークが付いている状態にします。

(2) 部品端子との接続は、先端で行う
  部品端子のラインと配線ワイアの接続は端子のラインの先端でマウスボタンを
  クリックあるいは離して行うようにします。この両方のラインを重ねてしまうと、
  「接続」したとは見なされないため、後で部品を配線と一緒に移動させるとき、
  配線が一緒に付いて来てくれなくなってしまいます。
  またネットリストを作成したときも、接続されていないため出力されません。

(3) 配線のやり直しの時は一旦削除してから再度線を配置します。
  配線を間違った時には、途中からの接続よりは、その配線全体を一旦削除
  してからやり直した方が確実です。
  削除の仕方は、削除したい配線を選択してから、DELキーを押せば削除されます。

(4) ジャンクションはT字交差とし、ダブルクリックで配置
  配線同士を途中で接続する時には、基本的に十字交差は避け、T字交差とする
 ようにします。そしてそのT字の交点でダブルクリックすれば、丸ドットのジャンクション
 が配置されます。

(5) 部品の移動はドラッグアイコンを押してから
  配線途中で部品の位置を変更したい時には、まずドラッグアイコンを選択して
  それから部品を選択してドラッグします。こうすると接続済みの配線も一緒に
  移動してくれます。

(6) 斜めの線はドラッグで
  斜めの配線をしたいときは、一旦直角に配置したあとで、ドラッグアイコンを選択
  してからドラッグで移動します。

【バス配線】

 データバスなど数本の配線が平行に配線されるような場合には、線をまとめて省略し、
バス配線として太い線で描くことが出来ます。
このようなバス配線を描く時には次のようにします。

(1) まずバス配置アイコンを選択して、バスの配線を配置します。

(2) バスエントリをバス線に配置します。
 バスエントリ配置アイコンを選択してから、接続する端子の位置と直線で接続できる
 位置に先端が来るような位置で配置します。
 エントリの向きは、エントリ配置アイコン選択後、いつでも「回転」をすることで変え
 られます。

(3) エントリの先端と部品の端子とをワイアで接続する
  エントリの先端と相手の部品の端子と、ワイアで接続します。この接続はできるだけ
  直線だけでできるようにします。

(4) ワイアに接続相手の部品の端子記号をラベルで配置
  バス接続される相手の部品の端子記号を、ラベル配置アイコンを使って文字入力して
  配置します。

このようにして作成したバス接続の例は下図のようになります。
下方にある太い線がバス配線でその線に斜めに接続している部分がエントリです。








このようにして配線をすると回路図としては全体が描けたことになります。
次は各部品の値や、部品番号の入力になります。



        目次ページへ