【概要】
本PIC16/18汎用ユニットは、書籍の例題をひととおり動作確認できる評価ボードで
PIC16/18シリーズの評価に使えます。
PIC16/18シリーズ用となっていますが、下記PICがピン互換ですので、そのまま
差し換えて動作確認できます。
【使用可能なPIC】
PIC16F72/73/76
PIC16F737/767
PIC16F870/872/873/876
PIC16F873A/876A
PIC16F883/886
PIC18F242/252/248/258
PIC18F2220/2320/2331/2431(/2420/2520)
【完成外観】
組立てが完成した外観は下記写真のようになっています。
真中にPIC16/18とセラミック振動子を配置し、右上にはRS232Cインター
フェースと外付けEEPROMメモリが2個、右下が電源とFETドライバ、
中央下が発光ダイオード、左下がアナログ入力部、左側にスイッチ類と
ICSP用コネクタ、左上がセグメント発光ダイオードと液晶表示器用コネクタ
となっています。
拡大できます。
【全体構成】
PIC16/18汎用ユニットの全体の構成は下図のようにPIC16/18を中心に、
・全体の電源5Vを供給する3端子レギュレータ回路
・クロックはセラミック振動子による10MHz(PIC18ではPLLで40MHz動作)
・デバッグなどに使える汎用の発光ダイオードが4個
・数字表示用の7セグメント発光ダイオードが2桁
・汎用ディジタル入出力が8ビット、液晶表示器の接続にも兼用
・汎用アナログ入力が2チャネル
1チャネルは基板実装の温度センサーと直接接続可能
・モータなどの高負荷制御用のMOS FET出力が2系統
CCPモジュールによるPWM出力可能出力が2系統
・シリアル通信が1系統
RS232Cインターフェースでパソコン等に直接接続可能
・外付けフラッシュメモリ2個をI2C通信で接続
最大32kバイト×2の外部メモリとして利用可能
・リセットスイッチと汎用スイッチ2個
・ICSP用のコネクタ
という構成になっています。
【外部仕様】
このPIC16/18汎用ユニットの外部仕様は下記のようになっています。
No 項 目 仕 様 概 要 備 考 1 PIC本体 PIC16F886/PIC18F2320
クロック:セラミック振動子 10MHzPIC18の場合はPLLモード
にて40MHzクロックで使用2 入力電源 内部で3端子レギュレータで安定化している。
外部入力としては
電圧:DC 7V〜9V
電流:最大150mA(セグメントLEDを使う場合)
最大60mA(セグメントLEDを使わない場合)セグメントLED
はダイナミック
点灯とする。3 シリアルインターフェース RS232Cインターフェース内蔵
通信速度 :最大230kbps程度(PIC18の場合)
フロー制御のRTS、CTSは折り返しのみで制御なし4 アナログ入力 2チャネル使用可能
0チャネル :外部入力か内蔵温度センサいずれか
温度センサ:min 0℃ max 20〜150℃で調整可能
外部入力:min 0V max 0.5V〜1.5Vで調整可能
1チャネル :外部入力のみ
外部入力:min 0V max 0.5V〜1.5Vで調整可能チャネル0は
ジャンパで
切替
5 制御出力 MOS FETオープンドレイン出力 2系統
最大 DC24V 1A 程度まで制御可能
ON/OFFまたは、PWM出力可能
PWMは最大分解能10ビット 40kHzから
最大分解能7ビット 300kHz程度まで6 汎用入出力 8ポートの入出力(PORT Bに対応)
液晶表示器、その他を接続可能
(セグメントLEDとPORT B共用のためいずれか片方のみ使用可能)7 セグメントLED 2桁の7セグメント発光ダイオード
1セグメント当たり9mA 最大63mA/桁汎用入出力と
PORT B共用8 外付けフラッシュメモリ 8ピンのI2C接続のEEPROMが2個
24LC64または24LC256を2個まで必要な時
のみ実装9 汎用LED 4個の個別発光ダイオードをボード上に実装 10 スイッチ 下記3個のスイッチがあります
RESET 汎用SW1、SW211 ICSP用コネクタ 6極のモジュラージャック(ICD2用となっています)
【回路構成】
全体回路は下図のようになっています。 拡大できます。
(注)書籍とSW1、SW2が入れ替わっています。(プリント基板に合わせました)